学級経営コンサルテーション

先生のための学校作業療法を用いた
学級経営コンサルテーション

クラスのなかに、気になる子がいる。対応を工夫しているけれど、うまくいかないことが続いている。でも、保護者に「専門家に来てもらいましょう」とは言いにくい。

学級経営コンサルテーションは、そんな先生のための支援です。

保護者が契約する福祉サービスではなく、学校や自治体からの依頼で行います。

特定のお子さんだけでなく、学級全体の運営や、先生ご自身が感じている困りごとについて、学校作業療法の視点から一緒に考えていきます。

先生がこのクラスで届けたい教育を聞くことから始めて、その届け方を一緒に工夫していく。それがゆいまわるの学級経営コンサルテーションです。

学校訪問支援
(保育所等訪問支援)との違い

ゆいまわるには「学校訪問支援(保育所等訪問支援)」と「学級経営コンサルテーション」という、似ているけれど性質の異なる2つの支援があります。

どちらも、ゆいまわるの学校作業療法を教育現場に届けるための仕組みですが、依頼の経路と対象が異なります。

学校訪問支援は、保護者が利用を申し込む福祉サービスです。お子さん一人ひとりに向き合い、先生やご家族と一緒に成長を支えます。

学校訪問支援は保護者との契約が前提のため、「もう少し来てほしい」と学校が思っても、保護者に費用が発生する以上、学校から依頼しづらいという事情があります。行政委託による学級経営コンサルテーションでは保護者の費用負担がないため、先生が純粋に「相談したい」と思ったときに、そのまま相談できます。

\お子さん個人の支援については/

\自治体としての導入をお考えの方は/

ゆいまわるの学級経営
コンサルテーションの内容

ゆいまわるの学級経営コンサルテーションでは、学校作業療法の専門性を活かして、先生と一緒に教室のなかで考えます。

教室を観察して、子どもの行動を読み解く

保育所等訪問支援で学校作業療法による分析をする作業療法士

作業療法士が教室に入り、授業中や休み時間の子どもたちの様子を観察します。行動を「良い・悪い」で判断せず、ひとつの現象として見ていきます。

笑顔で明るく振る舞っているけれど、実は授業についていけず苦しんでいる子。先生の注目を浴びようとふざけているけれど、本当は認められたいと思っている子。

作業療法士は人の行動を分析する専門家です。行動から子どもたちの思いを感じ取り、先生がしたいクラスづくりのために、子どもたちが力を発揮しやすくなる情報を提供します。

椅子や机の高さの調整、教室内の掲示物の配置、活動と休息のリズム。先生が翌日から試せる具体的な手立てを一緒に考えます。

先生と「作戦会議」をする

先生と分析のフィードバックなどを共有する作業療法士

先生が「この子にどう関わったらいいかわからない」と感じているとき、専門職が一緒に作戦を練ります。

学校作業療法で大切にしているのは、先生が届けたい教育を出発点にすることです。

先生が届けたい教育は何か。このクラスに願うことは何か。子どもたちにどんなふうに成長してほしいのか。まず、その話を丁寧に聞くことから始めます。

ゆいまわるでは、先生が安心して受け取れる情報の量とタイミングを大切にしています。すべて先生の「届けたい教育」の実現を目的として提供する。先生の発信で取り組みが進んでいくように支える。そういう姿勢で、先生と並んで考えます。

校内研修を行う

与那国島の島プロジェクトで公演をするゆいまわる代表仲間

学校の先生方を対象にした研修も実施しています。学校作業療法の視点を日々の学級運営に活かしていただくための、実践的な内容です。

ゆいまわるの学校作業療法が
大切にしていること

ゆいまわるのスタッフは、先生を評価する立場ではなく、先生の味方としてそこにいます。ここで紹介する姿勢は、学級経営コンサルテーションに限らず、ゆいまわるの学校作業療法すべてに通じる考え方です。

先生の文化を尊重する

学校には教育課程があり、先生たちが大切にしている言葉があります。「教育ニーズ」「支持的風土」「学級経営」。ゆいまわるは、先生たちの言葉を使い、先生たちの文化のなかで一緒に考えます。

代表の仲間がボランティアで学校を訪問していた頃、子どもの行動の原因と対処法を詳しく先生に伝えたことがありました。配慮した言葉を選んだつもりでしたが、先生はその日から距離を置くようになりました。3年後、先生はこう話してくれたそうです。「自分の仕事が十分ではないと評価されたように感じて、苦しかった」と。

この経験が、ゆいまわるの学校作業療法の姿勢を形づくっています。先生が安心して受け取れる情報を、有効なタイミングと量で届けること。先生自身の判断で取り組みが進んでいくように支えること。それが、ゆいまわるの考える専門家の役割です。

先生の「届けたい教育」を聞くことから始める

ある学校で、クラスの3分の1近い子どもたちが授業中におしゃべりを続けている状況がありました。訪問したスタッフは、先生が「大変だ」と感じているだろうと思い込んで話を聞いていました。

けれど先生は、こう話しました。「この子どもたちはエネルギーにあふれている。認められる活動にエネルギーを注げるように環境をつくれていないから。私は学級を立て直したい。」

もし「大変ですね」と言って学級経営の支援を始めていたら、先生の自由な発想に蓋をしてしまうところでした。先生が本当にしたいことは、聞いてみなければわかりません。

学級経営コンサルテーションを
利用された先生方の声

南風原小学校 前城 光告 校長先生

南風原小学校の前城校長先生と松川先生とお話する代表仲間(令和8年1月撮影)
南風原小学校の前城校長先生と松川先生とお話する代表仲間(令和8年1月撮影)

書籍に収録した先生方の声

小学校の教頭先生

「できないこと」に目を向けるのではなく、「できること」を増やすという視点に出会ったことが大きかった。これは子どもの支援だけでなく、先生に対しても同じ。日々の教育活動にすでに全力で取り組んでいる先生たちの「できること」を増やすという意識を、これからも大切にしていきたい。

保育園の園長先生

一番影響が大きいのは、先生だと思う。先生がその子を理解した時点で、子どもたちは自ずと成長できる。作業療法士が入ることで、先生たちの視野が広がり、関わりが目的を持って行えるようになっていった。硬い表情だった保護者が、連携を通じてにこやかになっていった姿も印象的だった。

※書籍の声は『学校に作業療法を』(仲間知穂著、クリエイツかもがわ)に収録された先生方のコラムをもとに、サイト用に再構成したものです。

学級経営コンサルテーション
ご依頼の方法・対応エリア

学級経営コンサルテーションは、主に自治体からの行政委託事業として実施しています。沖縄県内では複数の自治体でまちOT(作業療法士派遣事業)の一環として導入されており、学校から自治体の教育委員会や福祉課を通じてご依頼いただく形が一般的です。

学校の先生方へ

学級のなかで気になっていること、試してみたけどうまくいかないこと。まずはお気軽にご相談ください。お住まいの自治体でゆいまわるの行政委託事業が導入されている場合は、教育委員会や福祉課を通じてご利用いただけます。導入されていない地域でも、研修やコンサルテーションのご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。

自治体の教育委員会・福祉課の方へ

学級経営コンサルテーションは、行政委託事業として導入できます。沖縄県内では南風原町をはじめ複数の自治体に導入実績があり、先生が保護者を介さず直接相談できる仕組みとして活用されています。自治体の状況に合わせたスモールスタートも可能です。

導入の詳細については「行政委託型学校訪問」ページをご覧ください。

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