ゆいまわる代表の仲間知穂と、YUIMAWARU KANSAI の土屋左弥子による新企画「FMゆいまわる 放課後ラジオ」がスタート。
第一回の放送は3/1(日) 21:00〜でした。
学校と作業療法と教室をつなぐ──をコンセプトに、2人がゆるく、でも本気で語り合うオンラインのラジオ番組です。研修のようにかっちりした場ではなく、寝かしつけのあとに耳だけ参加してもらっても大丈夫、というスタンスです。
初回のテーマは 「感覚の凸凹」。
予想を超えるたくさんの方にご参加いただき、嬉しいスタートとなりました。
感覚の凸凹──学校作業療法ではどう見る?
感覚の特性を整理するための考え方として、
「敏感か/低反応か」
「刺激を求めるか/避けるか」
という2つの軸で見る方法があります。
それぞれのタイプの子どもたちが教室では様々な活動の様子として現れます。

しかし、学校作業療法においては
感覚の情報を先生にそのまま「この子は過敏です」と渡すことに危うさがあることを知ってほしい。
「視覚刺激に過剰に反応してしまう」
この説明はわかりやすい。子どもの現状を「機能」で当てはめやすい。
それは時に、先生の見方を縛ってしまうことがある。
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あ!やっぱり!
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それは、その子の全ての理解を「視覚刺激に過剰に反応」と釘付けしてしまうことになる。
「回復期では使ったこともなかった」
でも、もともとは、こんなふうに考えることができなかった。
回復期の病院で働いていた時は前庭感覚なんて使ったこともなかった・・・
現象をパッケージ化して言い当てることに生きがいを感じていた・・・
昔の自分の作業療法を振り返って・・・正直反省しかない。
CTを見て病巣を特定する、半側空間無視を評価する
──そうした回復期の仕事の仕方が、子どもの現場ではまったく通じなかった。
子どもの発達に関わるセラピストが、パッケージ化せずにゼロから丁寧に子どもを見ている姿に衝撃を受けた。
そこから本を読み直し、目の前の子どもたちの状態と照らし合わせながら、感覚の理解を積み重ねてきた。
同僚に「この動きは前庭感覚なの? 固有感覚なの?」と素朴に質問していた頃があった。
教室の中のSOS
実際に訪問の経験から ー
感覚の凸凹を抱えた子どもたちは教室の中で様々なSOSを出している。
私自身、学生の頃、ランドセルを太ももの上に立てて授業を受けていた。重みが欲しかったんだと思う
大人になると自分に必要な調整が上手になって目立たなくなるけれど、根っこの部分は続いているよね。
過敏だけど、みんなと一緒にいたい
感覚が過敏な子に先生がイヤーマフや避難場所を用意してくれたけれど、その子がそれを使わなかったってことがあったよ。
しんどいけど、みんなの声を聞きたい。
みんなと同じ空間にいたい。
そんな彼の気持ちが、その行動の背景にはあった。
感覚の課題をクラスづくりへ──学校作業療法の視点
感覚の調整をその子だけの課題にしない。
担当したある男の子のクラスでは、先生が子どもたちに相談してクラスを作っていったんだよ
先生が「この子は遊びたいけど困っている」と伝えたところ、子どもたち自身が「僕も見つけたよ」と、その子が心地よく過ごせる方法を口々に教え合う場面があった。
感覚が入りすぎて、情緒がぎゅっと痛くなってしまう男の子だった。
だから思わず叩いてしまうんだけど、叩かれた子が「ここは痛い。ここならいいよ」と伝えた。
そのクラスの姿を見て、改めて仲間で支えるクラスデザインの凄さを目の当たりにした。
放課後ラジオでは、こんな話をしています
感覚の基礎的な整理から、教室での子どもの見え方、先生への情報の届け方、そしてクラス全体で感覚の凸凹を受け止めていくという実践の話まで。1時間のなかで、学校作業療法の考え方やゆいまわるの現場で大切にしていることが、2人の対話を通して語られていました。
回復期から子どもの領域に飛び込んだ仲間のキャリアの話は、「発達の知識がないと難しいのでは」と感じている方にとって、少し気持ちが軽くなるエピソードだったかもしれません。
学校作業療法に興味のある方、回復期や他の領域から子どもの分野に関心がある方──放課後ラジオは、そんな作業療法士の方々と一緒に学びを共有していく場です。
次回の放課後ラジオ
第2回の放課後ラジオは4月4日です。(募集は終了しました)
FMゆいまわる放課後ラジオ 最新回のお知らせ
第4回の放課後ラジオは6月は13日土曜日21:00〜オンラインで開催予定です。テーマは「認知」。
初めての方もお気軽にご参加ください。
