園の運動会が不安な子が参加しやすくなる4つのヒント|南風原でミニ運動会

もうすぐ幼稚園や保育園の運動会シーズンです。

「運動会は楽しみだけど、ちょっとドキドキする」
「いつもと違う場所やたくさんの人がいると緊張してしまう」

そんなお子さんにも本番を迎える前に、運動会って楽しいと思える経験をしてほしい。

イヒちゃん

ゆいまわるの療育チームでは9月12日に、南風原町の宮城公民館で「運動会前のミニミニ運動会」を開きました。

親子で一緒に参加する、小さな運動会です。当日の子どもたちの姿から、その子が参加しやすくなるヒントがいくつも見つかりました。この記事ではそのうち4つをご紹介します。

本番前に安心できる環境で一度やってみました

コーンをまわってゴールに向かって走る子どもたち
一人で走る子も、大人と手をつないで走る子もいました

運動会は、いつもの保育室とは違う場所で行われます。人数も音も普段とは違いますし、次に何が起きるのかもわかりにくい。子どもによっては、それだけで参加のハードルが上がります。

イヒちゃん

だったら本番の前に安心できる人数と環境で、一度やってみたらどうだろう。

今回のミニミニ運動会は、そんな発想から始まりました。

会場は南風原町の宮城公民館です。ゆいまわるの療育に通うお子さんと保護者の方に集まっていただき、親子で一緒に参加していただく形にしました。

大切にしたのは「全部できること」ではありません

当日は開会式から表彰式まで、運動会らしいプログラムをひと通り行いました。ただ、すべての競技に参加することや上手にできることを目標にはしていません。

考えていたのは別のことです。

この子にとって、どうしたら安心して参加できるだろうか。何があればやってみようと思えるだろうか。

一人ひとりのペースや好きなこと、安心できる大人との関わりを手がかりにしながら、それぞれの方法で運動会を楽しめることを目指しました。

当日のプログラムと子どもたちそれぞれの参加のしかた

ロープに掴まりながら床を進む3人の子どもたち
ロープにしっかり掴まって、振り落とされないように頑張っていました

行ったプログラムは次のとおりです。

  • 開会式
  • 準備体操
  • 玉入れ
  • リレー
  • パラバルーン
  • 親子ふれあい遊び
  • 閉会式・表彰式
イヒちゃん

参加のしかたは本当にそれぞれでした。

最初から最後まで元気いっぱいに参加する子もいれば、少し離れたところからお友達の様子を見ている子もいました。好きな活動のときだけ輪に入る子や、安心できる大人と一緒なら取り組める子もいます。

中には、会場に少し早めに到着して、まずは自由に会場を探索してから活動に入ったお子さんもいました。
場所の様子が先にわかっていたことで、安心して過ごせたようです。

一方で、やってみたいという気持ちが見えていても、音楽や周りの環境がきっかけで気持ちが切り替わる場面もありました。

こうした一つひとつの姿が、その子が参加しやすくなるヒントになります。

園の運動会が不安な子が参加しやすくなる4つのヒント

当日の様子から見えてきたポイントを4つにまとめました。どれも特別な道具はいりません。

1. 好きな音楽がかかっていると気持ちが向かいやすい

好きな曲が流れると、それまで離れて見ていた子が自然と体を動かし始めることがあります。逆に、苦手な音や大きすぎる音量は参加をためらう理由になります。

園の運動会でも、入場やダンスの曲にその子の好きな曲が入っていると入り口になります。

2. 安心できる大人が近くにいる

保護者の方や、普段から関わりのある大人がそばにいるだけで参加できる場面が何度もありました。

イヒちゃん

一人でやってみようの前に、この人と一緒ならという段階があります。

その段階を飛ばさないことが大事だと感じています。

3. 活動が始まる合図がわかる

次に何が始まるのかがわからないと、子どもは身構えます。

笛の音、声かけ、並ぶ場所の目印など、始まりがはっきりわかる合図があると気持ちの準備ができます。

4. 自由に探索できる時間がある

早めに会場に着いて好きなように歩き回ってから活動に入ったお子さんは、最後まで落ち着いて過ごせました。

場所そのものに慣れる時間があると、それだけで参加のしやすさが変わります。

園の運動会でも、前日や当日の朝に会場を見ておけることがあれば効果が期待できます。

保護者の方も一緒に楽しんでくださいました

南風原町のミニミニ運動会で玉入れをする子どもたち
玉入れでは、大人がかごを持って子どもたちと一緒に参加しました

今回印象に残っているのは、子どもたちだけでなく保護者の皆さんも一緒に楽しんでくださったことです。

大人が楽しそうにしている姿を見て、子どもがやってみようかなという表情になる場面が何度もありました。

終了後には「楽しかった」「参加してよかった」という声もいただきました。親子で過ごす時間になったことが、私たちにとってもうれしいことでした。

そして最後まで大きく崩れることなく、子どもたちがそれぞれのペースで会場で過ごせたことも、今回の成果のひとつです。

今回わかったことを園の運動会に向けた支援に活かします

手作りのメダルを首から下げて笑顔を見せる男の子
もらったメダルを、うれしそうに見せてくれました
南風原町のミニミニ運動会で、メダルをかけてもらって笑顔になる男の子
閉会式では、一人ひとりにメダルを渡しました

今回のミニミニ運動会は、運動会の練習をする場ではありません。

安心できる場所ならやってみようと思える。みんなでやると楽しい。
そういう経験が積み重なることで、本番の運動会やこれからの園生活でのやってみたいにつながっていくのだと思います。

今回見つかった一人ひとりの参加しやすくなるポイントは、これからの療育や、それぞれのお子さんが園の運動会を迎えるときの支援にも活かしていきます。

ゆいまわるが大切にしているのは、できないから参加できないと考えるのではなく、どうしたらその子らしく参加できるだろうと考えることです。

イヒちゃん

これからも子どもたちのやってみたいを大切にしながら、安心して挑戦できる環境を一緒につくっていきたいと思います。

南風原町でのゆいまわるの療育(児童発達支援)について

こどもセンターゆいまわるでは、未就学のお子さんを対象にした療育(児童発達支援)を行っています。

作業療法士などの専門スタッフと1対1で取り組む個別療育と、小集団で仲間と関わる力を育むグループ療育「ゆいらぼ」があります。

保護者が願う生活、先生が届けたい教育、子どもが望むことから目標を立てて、そこに向かって取り組む療育です。

ご利用や見学のご相談はお気軽にお問い合わせください。

目次