先日「地域作業療法学」のリレー講義で、作業療法学専攻の4回生のみなさんに、学校作業療法についてお話ししてきました。
私が普段働いているのは、病院ではなく学校や園です。
病院で働いていたときはたくさんの作業療法士や理学療法士の同僚と毎日話しながら働いていましたが、
いま一緒に子どものことを考えるのは、教員や保育士、関連機関の職員さん、保護者のみなさんです。
そんな環境の中で、子どもたちの「参加」を支える学校作業療法について、実際のケースを交えながらお伝えしました。
病院から学校へ。京都大学で作業療法の学生に伝えたこと


講義の中で伝えたかったのは、
「できないことをできるようにする」だけが作業療法ではないということ。
今回は具体的なケースの話をたくさんしました。学校で自分の居場所を見つけていった子どもたちの話を通して、
- その子は何をしたいのか
- 先生や親はどんな育ちを願っているのか
- それができるということがその子にとってどんな意味を持つのか
を一緒に考えました。
掃除が上手にできることが大切なのではなく、
板書ができることが大切なのではなく、
「自分らしく学びに参加できること」。
そんな視点こそが、作業療法士が地域の中で届けられる価値なのではないかと思っています。
地域や学校で働く作業療法士へ、学生のみなさんからの質問


最後の質疑応答では、
「地域で働くOTの専門性とは何ですか?」
「なぜ病院から学校へフィールドを広げたのですか?」
といった質問もいただきました。
学生のみなさんが、“治す人”としてだけではなく、
“その人らしい参加を支える人”としての作業療法に関心を持ってくれたこと、
「これも作業療法なんだ」と感じてくれたことが、とても嬉しい時間でした。
未来のOTのみなさん、ありがとうございました。
学校作業療法に関心をお持ちの方へ、お立場ごとにご案内します。
保護者の方
保育所等訪問支援は、お住まいの地域に対応する事業所があれば利用が可能です。
まずは市町村の窓口や相談支援専門員にご相談ください。


自治体の方
地域の現状に合わせた導入方法をゆいまわるが一緒に考えます。
南風原町のような包括的なモデルもあれば、巡回相談から始めるスモールスタートもあります。まずはお気軽にお問い合わせください。


作業療法士の方
学校作業療法に興味のある方に向けて、研修や放課後ラジオなど、学べる場を用意しています。ぜひご参加ください。



